bibilimama’s diary

息子と私はAD/HD。その辺を中心に書いたり書かなかったりします。

産後の激太りからのリバウンド、そして一気に痩せた話

妊娠中に21kgの体重増加。

産後は更に12kg増加。

私はたった二年で40kgから73kgへと大成長を遂げた。

母乳育児にもかかわらずだ。

太ると暑い。座ると尻が痺れる。膝が変な風に曲がる。足の甲に常に不快感がある。常に自分の体臭を感じる。

何よりもUNIQLOの服が買えない。サイズが無い。

太ると上半身だけ巨大化する為、私の脚はその重さに耐え切れず、くるぶしあたりに痛みが出るようになっていた。

膝なんかは完全に悲鳴をあげていた。

もう限界だ。痩せよう。

そう決めてから試行錯誤の毎日だった。

痩せるサプリを毎日飲んだ。ちょいちょい多めに飲んだ。

ラーメンを糸蒟蒻で作ってみたり、水をガブガブ飲んでから何かを食べたり、他にも置き換えダイエット的な事を何度もやり

少し痩せてはリバウンドを繰り返した。ダイエットを始めてからその目的に反して

私の体は更に巨大化していった。

痩せるサプリが原因で太るんじゃないかとまで思った。


そしてある日、空腹感をごまかすダイエットは私には合わないんじゃないか と気づく。

いくら低カロリー食に置き換えたところで、私の胃は小さくならないし

少し痩せては ダイエットストレスの反動でとんでもない量の食事やスイーツをご褒美として自分に与えてしまう。

置き換えダイエットが私にとってはストレスなのだ。

我慢して、特に嬉しくない食材で腹一杯になるという苦行なのだ。


私は生クリームが大好きだし、メープルシロップをヤクルトの様に飲み干すのが好きだ。

ごはんにはしょっぱい物を乗せて、よく噛まずにひたすらかきこむのが好きだ。毎食三合いける。

ラーメンはデザートだ。

焼肉は二キロ食べないと食べた気がしない。

そんな私が、楽してだんだん痩せていく事は不可能。そう判断した。

妊娠前、私は非常に痩せっぽっちだった。

大食らいの痩せっぽっち。

170cm近い身長にもかかわらず、40kgしかなく

別の意味で服のサイズが合わずに苦労した。

痩せすぎない様に、1日に最低でも4度の食事を摂り

力士専用のプロテインを飲んでいた程だ。

それがある日、妊娠をきっかけに

まさかの肥満になるとは。まるで予想していなかった事だ。

ダイエットとは無縁の人生を送ってきた私は、食欲をコントロールする術を全く身に付けていなかった。

でもなんとかしないと膝がクッソ痛い。

とにかく私はふんどしを締め直し、ダイエットを仕切り直した。魂の土俵入りだ。

そして、痩せるまで食べないと覚悟を決めた。

私が太る原因は堪え性の無さだ。

私はまず「我慢」を体に定着させなくてはならない。

堪え性の無い私は 少しだけ食べる ということが出来ない。

だから、食べない。痩せるまで食べない。人と会ったときだけ一緒に食べよう。そう決めた。

このダイエット法は不健康極まりないが、本当に膝が叫んでいた。

重い!!まじ痩せて!?なんか潰れてきた!!って。

だから私は、徐々に痩せるのではなく一気に痩せた後に
痩せた体を維持していく事に決めたのだ。

もともと友達付き合いが悪く、出不精な私には外食の機会がほとんどない。

仕事は家で出来るし、外出自体がもはやイベントだ。

そして私はフラッフラしながら一カ月で73kgから53kgまで一気に痩せ、その後は栄養バランスや体調を考えながら体形を維持している。

時々うっかり10kg増加することもあったが、なんとかコントロールして徐々に体形を元に戻せるようになった。

痩せてから3年間、今の体形を維持出来ているのは

もう絶対にあの絶食ダイエットをしたくないからだ。

トラウマだ。辛かった、腹減った、勘弁してくれ。

このトラウマがあるからこそ、私はなんとか食欲をコントロール出来るようになった。


このダイエット法は絶対に人には勧められるものではない。

どんな国の生水を飲んでもなんともならないくらいの強靭な胃腸を持ち、頑固なうえに多少のM気質を持つ私に

たまたま合っていた方法なのだ。

いや、合ってない。二度とごめんだ。

脂肪を失い、ダルダルにのびた全身の皮膚を収斂させるために冷たい水のシャワーを10分以上浴びている。毎日、冬でもだ。

正気の沙汰ではない情熱をもって、激太りが遺した負の遺産と戦い続けた。

毎日の体重管理と冷たいシャワーを三年間継続して、最近やっとダルダルが目立たなくなってきた。

もう少しで、やっとあたたかいシャワーを浴びる事が出来そうだ。湯気モアモアの幸せ空間で。

なんでもないような事が幸せだったと思う。

私はもうすぐなんでもないような幸せを一個取り戻す。取り戻したところで何の影響もない幸せを。


今でもダイエットはゆるく継続している。

息子以外の誰かと一緒に食事をするときと、日本に帰ったときだけ

目一杯食べる事にしている。キロ単位で食べる。

息子はいつも「ダイエットがんばれー、お腹ポヨリなくなれー」と私のダイエットに非常に協力的である。